☆ 不食・ローフード・生菜食 ☆
■「不食〜人は食べなくても生きられる」
この本を読んだのは、膠原病(全身性エリテマトーデス)という難病が重くなって入院し、九死に一生を得て退院したけれども、薬や病院と一生のお付き合い…という時でした。
「不食〜」は、物質的な食物を摂らずに生きていた人たちの例を知り、「人は食べなくても生きられるかもしれない」という直感と仮説をもとに3年間ほとんど食物を摂らずに過ごす実験をし、見事成功したという記録でした。しかも消化で体を酷使しない分、体は健康になり、活力がでて若返るというのです。
ステロイド剤をまだ大量に処方され、日常生活もままならなかった私は、これを実践してみることにしました。あわよくば薬漬けの一生から自由になろうという算段です。でも失敗したらもうだめかも?という、かなり命がけのチャレンジではありました。
まず解毒し病気を自己消化させるために、自分の体を飢餓状態に持っていきました。1日1口くらいは食べていましたが体重は激減し、体が軽くなっていきました。薬の量もあまりに多かったので、「止めると危ない」と言われた脳の薬とステロイド剤以外は飲むのを止めてしまいました。脳の薬とステロイドも体の調子を見ながら減らしていき、3ヶ月程度で完全に止めてしまいました。体調は、不調ながらも人並みに生活できる程度にはなってきましたが、薬を止めてから1年はリウマチ的な激痛が全身にありました。2年目は小食気味にしながら、たまに数日断食。リウマチ痛は治まったけれど、まだ疲れやすく、普通の社会生活には少し不安がありました。3年目はだいぶ良くなり、もう少し気力が充実すれば社会復帰もできるかも?という位まで回復しました。この頃、食事をとるならローフード(生菜食)が良い、という話を聞き、確かに生物として自然だし納得できる内容だったので、食事内容をローフード寄りに変更。4年目で社会復帰を果たし、仕事でもそこそこ体を動かし、通勤は片道20km、標高差300mの道を自転車で往復するまでに回復。しかし、仕事関係のストレスを言い訳にまた食事量が増加。これではいかん(>_<)と思い直し、初心に戻って本当の健康を実現するため「聖なる栄養のプログラム(JoachimさんのWebPage)」や「神々の食べ物―聖なる栄養とは何か(ジャスムヒーンさんの本)」を参考に5年目を過ごす予定。
…と色々ありましたが、薬をリバウンドなしに止められここまで回復できたのは、「人は食べなくても生きられる」というideaと、それを実践する方々がみなパワフルに生きていらっしゃるという事実に背中を押してもらえたおかげだと思います。
食べなくても生きられることを前提として生活してみて感じたのは、食生活がシンプルになり、洗い物やゴミが減り、モノも少なくなって家が片づき、「○○を食べなきゃ!」という強迫観念から自由になれること。お金も時間もセーブできる。健康にもなれる。すごい可能性をもった生き方だと思います。
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